「日立電鉄線を存続させる会」が8月6日、橋本昌知事、樫村千秋日立市長、渡辺龍一常陸太田市長に、鉄道としての存続に力を尽くすよう求め提出した要請書


2004年8月6日
茨城県知事 橋本 昌 様
日立電鉄線を存続させる会
 代表 五十嵐 武夫
小野瀬 文雄
日立電鉄線の存続に関する要望書

 県当局におかれましては、日立電鉄線の存廃問題で「議論のための情報提供」として、貴重な資料を提供していただき、深く感謝しております。資料は(1)年間7000〜8000万円の公的支援があれば資金収支は均衡する、(2)適切な設備整備で、今後10年間の安全運行は十分に可能、(3)存続のほうが代替バスよりも便益が大きいことが示されています。

 日立電鉄線は両市の市民にとって、通学、通勤、買い物、病院への通院など、生活に欠かせない存在です。同時に近くに東海村の原子力施設があります。JCOの事故を例にするまでもなく、万が一の事故や災害時の住民の移動を考えたとき、公的支援をしても残すべきと考えるものです。

 現在、常陸太田市は「公的支援をしても存続を」、日立市は「存続は困難、代替バスで」と態度は180度異なっております。そして県当局は「9月末には方向を決めたい」としております。
 茨城県が中心となって、仮に日立電鉄株式会社が撤退しても、その後の受け皿づくりをすすめられるよう、どんな形であれ電鉄線が存続されるよう全力を尽くすべきことを要望いたします。

2004年8月6日
日立市長 樫村 千秋 様
日立電鉄線を存続させる会
 代表 五十嵐 武夫
小野瀬 文雄
日立電鉄線の存続に関する要望書
 
 日立電鉄線は現在でも利用者が年間160万人、一日平均4,400人がいます。沿線住民にとって通勤、通学、買い物、通院など、生活に欠かすことができない公共交通機関です。

 5月24日の関東運輸局での意見聴取で、常陸太田市は「公的支援をしても存続」と主張したのに対して、日立市は「存続は困難、代替バスで対応」と主張しました。そして茨城県は「9月末には方向を決めたい」としています。

 茨城県の資料では、(1)公的支援は年間7000〜8000万円で存続できる、(2)今後10年間は安全運行は十分可能、(3)代替バスやマイカーに転換した場合、交通渋滞は一層深刻化する、(4)環境面でもCO2やNOXの増加につながり市民の健康面にマイナスになる、(5)廃線より存続のほうが便益が大きいことが示されました。

 また、近隣に東海村の原子力施設があります。JCOの事故を例にするまでもなく、万が一の事故や災害時の住民の移動を考えたとき、道路だけに依存するのでなく、公的支援をしても電鉄線を存続させたほうが賢明と思います。

 現在、電鉄線を存続させようと高校生や市民がさまざまな利用促進の運動をすすめています。行政と高校生、市民が協働してまちづくりをすすめていくことは、まちの活性化の上でも大事なことです。代替バスに転換しても、これまでの経過からも明らかなように、いずれ縮減、廃止につながります。

 今、環境にやさしい日立電鉄線を、仮に日立電鉄株式会社が撤退しても、新しい受け皿で存続できるよう方向を切り替えることを要請いたします。
 

2004年8月6日
常陸太田市長 渡辺 龍一 様
日立電鉄線を存続させる会
 代表 五十嵐 武夫
小野瀬 文雄
日立電鉄線の存続に関する要望書

 日立電鉄線は現在でも利用者が年間160万人、一日平均4,400人がいます。沿線住民にとって通勤、通学、買い物、通院など、生活に欠かすことができない公共交通機関です。

 5月24日の関東運輸局での意見聴取で、常陸太田市は「公的支援をしても存続」と主張したのに対して、日立市は「存続は困難、代替バスで対応」と主張しました。そして茨城県は「9月末には方向を決めたい」としています。
茨城県の資料では、(1)公的支援は年間7000〜8000万円で存続できる、(2)今後10年間は安全運行は十分可能、(3)代替バスやマイカーに転換した場合、交通渋滞は一層深刻化する、(4)環境面でもCO2やNOXの増加につながり市民の健康面にマイナスになる、(5)廃線より存続のほうが便益が大きいことが示されました。
 
 また、近隣に東海村の原子力施設があります。JCOの事故を例にするまでもなく、万が一の事故や災害時の住民の移動を考えたとき、道路だけに依存するのでなく、公的支援をしても電鉄線を存続させるべきと考えるものです。

 常陸太田市当局が一貫して高校生や市民など利用者の立場に立って「公的支援をしても存続」をうちだしてきたことに敬意を表します。
 県当局は「9月末には方向を決めたい」と言っておりますが、仮に日立電鉄株式会社が撤退しても、電鉄線の存続ができるよう全力を尽くすことを要請いたします。
 

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。    

  日本共産党
茨城北部
地区委員会