投 稿
  
第23回党大会に参加して
                   
茨城県北部地区委員長・北茨城市議会議員 福田明
 静岡県の熱海市で一月十三日から十七日までの五日間、日本共産党第二十三回党大会が開催され、私も茨城県の代議員の一人として参加しました。私自身、党大会への参加は二十五才の時に第十六回大会に参加して以来、二十二年ぶり二回目の参加でした。

 会場となった伊豆学習会館は山中にあり、宿泊地は伊東の海岸沿いの民宿でした。連日、海を見ながら出発し、懸命に山を登って会場に着く。一日の会議を終えて、皆んなで真っ暗ら山道を、眼下に浮かぶ海沿いの夜景と星空を眺めながら下る毎日でした。真冬の季節にも関わらず、さすがに伊豆は暖かく、早咲きで有名な河津桜がほころび始め、紅梅が咲いていました。

 党大会は二年ないし三年に一回開かれる党の最高の会議で、党の方針や人事を決定しますが、今回は特に党の綱領を四十三年ぶりに全面的に改定するという歴史的な大会でした。この大会で、わが党がめざす当面の変革が、異常な対米従属からの真の独立と、大企業・財界いいなりの政治から「国民が主人公」の政治への転換を求める民主主義革命であること。そして、将来の未来社会について「生産手段の社会化」を基礎にして、人間の全面的な発展が保障される社会であることが、国民にわかりやすい言葉で綱領に書き込まれました。

 大会では、全国各地で住民の暮らしを守って奮闘している代議員から発言が相次ぎました。元ハンセン病患者の、こだま雄二さんの「ハンセン病の運動が前進しないのは他の難病の会と違い、家族会がないことである。国民との結びつきを党に求め、『党はわが家、同志はわが家族』の想いで療養所に日本共産党の支部を建設した」との発言には、多くの参加者が涙しました。また、青年の発言が多く、未来を感じさせる大会となりました。

 不破議長が閉会のあいさつの中で「われわれの日々の苦闘は、滅び行く者の苦闘ではない。共産主義者としての開拓者の苦闘である。だからそこには、明るさとユーモアがある」と語りましたが、未来を信じて、政治の変革のために今後とも歩む決意を胸に伊豆の山を後にしました。(2004.2.1、「北茨城民報」より転載)

(HP管理人よりご案内) 党大会の全体の様子は、こちら→でどうぞ。