北茨城民報11月3日号

文教・厚生委員会 病院改築事例の視察に参加して

日本共産党北茨城市議 鈴木やす子

 十月十六〜十八日、京都府・福知山市、滋賀県・近江八幡市に行政視察を行いました。北茨城市立病院の老朽化が進み、改築が委員会でも論議になっています。そこで、同程度の人工規模の公立病院として、福知山市民病院の改築計画、近江八幡市民病院のPFIによる改築・管理運営計画をみてきました。
 福知山では、一九九三年に国立病院の移譲を受けた後、市民も参加する運営委員会によって管理する市民病院として開院。中丹地域の高度医療の連携地点・災害医療センターとしての整備、何より市民ニーズにこたえる形できびしい財政の中改築されます。改築計画にあたっては運営委員会、議会と連携をはかり、医療系コンサルタントがはいっての検討委員会がおかれました。市民の要望、現場の意見も吸収したうえで設計・運営計画が議論されたようです。
 近江八幡は、近江商人発祥の地。そのことが影響してか、民間資本導入による病院建築・運営管理という新たな手法にとりくんでいます。現在、第一の優先業者が決まり、細部にわたっての詰めの段階に入っているとのこと。市財政への負担の軽減が図れるうえに、地域経済への影響(雇用、地場産利用)などは入札条件等で改善されるとの説明でしたが、実際の病院運営に公立の責任をどうはたしていくのか、重い課題が残る方法であることも感じました。


隣県高校野球大会が二日から開幕

 県北地区と福島県いわき地区から選抜された十六チームによる隣県高校野球北茨城大会が二日から開催されます。今年の優勝候補は、秋の茨城県大会で優勝の常総学院と大接戦を演じた明秀日立、いわき地区で躍進著しい東日本昌平高を軸に、磐城、平工、磯高の伝統校が追う展開となりそうです。秋空のもと熱戦が期待されます。

出場校

県北地区(明秀日立・日立北・日立商業・磯原・大子一・太田一・那珂湊一・科技日立)
いわき地区(内郷・湯本・平工業・磐城桜ヶ丘・勿来工業・磐城・勿来・東日本昌平)  
 


北茨城民報11月10日号

青空の下、「雨情の里」港まつりに十万人が参加

 十一月四日、「雨情の里」港まつりが大津漁港で開催されました。

 この日は、青空が広がり、風も穏やかな絶好のまつり日和となり、約十万人の人出で大賑わいしました。

 大津・平潟名物の「あんこうの吊るし切り」には大きな人だかり(写真)ができました。この「あんこうのどぶ汁」の無料配布には長蛇の列ができ、二千人にふるまわれました。また、市民各団体のテントでもバザーや展示即売などがやられました。しかし、ある店主は「不況を反映してか、人出の割には売れ行きは物足りなかった」と、語っています。

 このほか、津軽三味線の全国大会優勝者の奥村祐介さん、地元出身の歌手・志摩幸子さんの演奏や歌には、大きな拍手が送られました。

 ある市民は「この熱気で、なんとか不況を吹き飛ばしてほしい」と、祈るように語っていました。

東電が市議会に原子力の不祥事や本市への火発立地で説明

 十一月七日、市議会の全員協議会が開催され、その席上、東電を呼んで、この間の原子力問題における一連の不祥事事件、及び本市への石炭火発の立地見通しについて説明を求めました。

 東電側では伊藤立地対策部長らが出席し、「福島原発一号機のトラブルや事故隠しは、永年にわたって組織的に行なってきた。これは企業の論理を優先してきた結果である。今後はマイナスの情報も隠さず公開し、信頼回復に努めたい」と、謝罪しました。

 また、本市への石炭火発立地の見通しについては「平成二十年中期以降の電力として考えているが、厳しい経済状況や電力への他社の参入などもあり、これらの情勢

を見極めてから判断したい」とのべ、立地に対する是非の明言は避けました。

 日本共産党市議団は「原発の事故隠しは、会社の利潤第一主義・もうけ最優先の体質からくるもの。このような体質でおこなった本市での火発アセスメントは全く信用できない。火発立地についても作るのか、作らないのか明確に述べるべきである」と、厳しく批判しました。

十二月議会の一般質問は十二月七日の土曜日に決定

十一月七日に議会運営委員会が開催され、十二月定例市議会の一般質問を十二月七日の土曜日に行なうことを決定し、議会の全員協議会の席上、各議員に報告されました。

 日本共産党市議団は「市民に開かれた議会にするための土曜日の一般質問実施には基本的に大賛成である。しかし、実施時期については、性急な感がある。まして十二月七日は県議選の最終日であり、実施するなら来年三月の第一回市議会から行なうのが筋である」と発言しました。

 行革委員会で「合併問題」を激論

十一月七日、行政改革委員会が開催され、「市町村合併問題」が議論されました。

 この合併問題について各議員から「合併以前に北茨城市の発展はどうあるべきかを考えるのが優先」「三市一町(日立市・高萩市・十王町・北茨城市)のなかで一番発展の可能性があるのが北茨城であり、独自の発展の道を考えるべき」等々の意見が活発にだされました。

 また、「特例交付金が下りる十七年までに日立市と合併しないと、後悔する。国や県の職員を呼んで説明を聞いてはどうか」の意見に対しては「なぜ日立市と合併しなければならないのか。国や県は合併推進であり、そのような話は参考にはならない」等々の意見が相次ぎました。

 日本共産党市議団は「この間、矢祭町を視察して、自分たちの町がどうすれば自立できるのかを真剣に考え活動することが、地方自治体の基本であることを学んだ。本市でも合併議論以前に北茨城市独自での発展の可能性を探求すべきである」と発言しました。

隣県高校野球は明秀日立が優勝

 北茨城市営球場で行なわれた隣県高校野球大会は下馬評どおりの強さを発揮した明秀日立高校が優勝しました。

明秀日立−科技日立の決勝戦