日本共産党茨城北部地区委員会                                   

米軍訓練の百里基地移転
鉾田市議会が反対要望書可決

 茨城県鉾田市議会は3月9日、「百里基地への米軍F15戦闘機訓練移転に反対する要望書」を賛成多数で可決しました。
 同市は額賀福志郎・防衛庁長官の選挙区内。
 要望書は、同市が航空自衛隊百里基地のある小川町に隣接し、同基地の戦闘機の訓練空域に位置していることを述べたうえで、▽爆音と事故の不安に悩まされているのが現状、▽新たな訓練の受け入れは米軍との一体化を一段と促進するもの、▽米軍の事故、事件が起こらない保証は何もない−−と指摘しています。
 要望書は衆参両院議長、小泉首相、額賀防衛庁長官あてに提出されます。

(「しんぶん赤旗」2006.3.11)



百里基地への米軍F15戦闘機訓練移転に反対する要望書

 当市は、茨城県小川町(小美玉市)の航空自衛隊百里基地に隣接し、同基地より飛び立つ戦闘機の訓練空域にあります。
 当市においても騒音対策として、防衛施設庁の深いご理解により、教育施設の整備、住宅防音工事等の措置を実施いただく等、民生安定事業に努めていただいており、深く感謝申し上げる次第です。
 しかしながら、百里基地には、最新鋭機のF15戦闘機等が配備され、その爆音による被害と事故の不安に常に悩まされている現状です。百里基地は、日米地位協定に基づく日米共同使用基地となっており、新たな訓練の受け入れは、米軍と一体化を一段と強化するものです。
 在日米軍再編構想において、米軍嘉手納基地のF15戦闘機の航空自衛隊百里基地への訓練受け入れについては、騒音被害だけでなく、安全、安心面の懸念、米軍の事故、事件がここで起こらないという保証はなにもありません。また、民間共用化空港の推進にもマイナスとなることは必然であります。
 以上の理由から、我々鉾田市議会は、市民の安全と安心を確保する観点から、改めて米軍F15戦闘機訓練移転に断固反対の意ですので、適切に対処されますよう、強く求めるものであります。
 上記について、要望書を提出いたします。

平成18年3月9日 
茨城県鉾田市議会議長  倉川陽好
提出先
衆議院議長   河野  洋平 殿
参議院議長   扇    千景 殿
内閣総理大臣  小泉純一郎 殿
防衛庁長官   額賀福志郎 殿 

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