在日米軍の再編に伴う航空自衛隊百里基地=茨城県小美玉市(旧小川町地区)=への米軍機訓練移転問題で、小美玉(おみたま)、鉾田(ほこた)、行方(なめがた)の三市は1月17日、訓練移転の受け入れを容認する協定書を東京防衛施設局と締結しました。
協定書は、(1)騒音対策、(2)安全対策、(3)地域振興策、(4)訓練形式(共同訓練の態様)−の四項目で構成。地元住民が強く求めていた「騒音対策」については、「実態調査を実施するなど所要の措置を積極的に講ずる」とのべているだけです。
「安全対策」は、「適切に対応する」、「万全を期す」としており、「地域振興策」についても、「最大限努力する」との記述にとどめ、いずれの項目とも具体策はなに一つ示されていません。「訓練期間」は、一回当たり約三ないし十五日まで、年四週間以内」としています。
県民の願い無視
松原日出夫・茨城県平和委員会代表理事の話
百里基地への米軍機移転は「米軍再編」の名で基地機能を強化し、危険な日米軍事の一体化を進めるものです。
市長らは協定締結を評価しているようだが、協定は日米間で合意した内容であり、平和を願う地元住民、広範な県民の願いを全く無視したものです。私たちは米軍の基地使用を認めるわけにはいかないし、反対運動を続けていきます。 |