防衛省は10月4日、茨城県の自衛隊百里基地で初の日米共同訓練を10月中旬に予定していることを明らかにしました。日本共産党の塩川鉄也衆議院議員に答えたものです。
塩川議員は同日、衆院第二議員会館で、大内久美子茨城県議、福島ヤヨヒ小美玉市議とともに、共同訓練の実施状況について防衛省の担当者(地方協力局)に聞きました。
米軍再編にともなう自衛隊と米軍の戦闘機による共同訓練は、二種類あります。「タイプ1」とよばれる小規模訓練は、1回の訓練につき一機から五機の米軍機が1−7日間にわたり実施。「タイプ2」の大規模訓練は、6機から12機が8〜14日間実施する計画となっています。
防衛省側は塩川議員に対し、今回の百里での共同訓練は「タイプ1」になると説明。どの米軍基地から飛来するかについては、嘉手納(沖縄)、岩国(山口)、三沢(青森)三基地いずれかとして明言しませんでした。
「10月中旬」という実施時期について塩川議員は「15日の月曜になるのか」とただし、防衛省は否定しませんでし
(左から)塩川衆院議員、大内県議、福島小美玉市議 |
た。地元三市(小美玉、鉾田、行方)への事前通知は1週間くらい前としたのに対し、福島市議は「あまりにも日にちがなさすぎる」と指摘。また「地元の住民は、なぜ共同訓練なのかと思っている。米軍機は戦争のための訓練だ」とのべ、土日に訓練をしないことや騒音対策など地元の声を届けました。
大内県議は、今回の共同訓練をうけ、次回以降は訓練規模が大きくなり「タイプ2」で実施していくのかとただすと、防衛省は「その通り」とのべました。
塩川議員は、この間、各地で実施されている共同訓練の動向にふれながら、共同訓練の目的が当初いわれた沖縄の負担軽減ではなく、日米相互の統合運用の向上が主目的になっていると強調。
「共同訓練は本来行うべきものではない。実施するならば、騒音被害など地元の負担が大きくならないようにし、必要な事前の周知をすべきだ」とのべました。 |