日本共産党茨城北部地区委員会                                   

 百里基地F15水平尾翼脱落  塩川衆院議員ら要請
    事故原因わからず  共同訓練は危険 

 1月15日から実施予定の航空自衛隊百里基地での共同訓練問題で、日本共産党の塩川てつや衆院議員、山中たい子茨城県会議員、福島ヤヨヒ小美玉市会議員らは11日、国会内で防衛省職員に訓練の中止と、8日に起きたF15戦闘機の水平尾翼脱落事故の原因究明などを申し入れました。

(左から)塩川衆院議員、山中県議、福島市議(11日、国会内)


 事故は8日の太平洋上の戦闘訓練後の点検でわかりました。脱落片の落下場所は確認できていません。事故が起きたにもかかわらず防衛省は「米軍との共同訓練を予定通り実施する」としています。

 塩川氏は「アメリカの戦争支援の一端となる共同訓練はすべきでない」とのべ、山中県議、福島市議も「住民は大きな不安を感じている。騒音もひどいので訓練はやめてほしい」と訴えました。防衛省側は「事故原因は調査中。同型機の同じ部位をハンマーでたたくなどの従来の点検を実施したが、不具合は見られなかった」と説明。塩川氏は「従来の点検をしていても今回の事故は起きた。原因もわからず、内部構造をチェックするなど一歩踏み込んだ点検もしないで行う共同訓練は、ますます危険なもの」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2008.01.12)  

 F15尾翼一部脱落  百里基地、訓練中に

 航空自衛隊百里基地は1月8日、訓練飛行中だった同基地所属のF15戦闘機から水平尾翼の一部が脱落したと発表しました。落下場所は確認できていませんが、被害報告は無く、海に落ちた可能性が高いといいます。
 同基地によると、脱落したのは水平尾翼の一部で、長さ約2メートル、幅約40センチ、厚さ約8センチ、重さ約9.9キロのアルミ製部品。同機は同日午前11時15分に基地を離陸後、太平洋上で戦闘訓練などを実施。着陸後の点検で尾翼の一部が脱落しているのが見つかりました。

 訓練は継続

 F15の脱落事故で9日、航空自衛隊は「当該機自身の特異な事象だと考えている。訓練は継続して行う」とし、15日からの米軍F16戦闘機との共同訓練も予定通り実施することを明らかにしました。F15戦闘機をめぐっては昨年11月、自衛隊使用機の原型となっている米空軍F15Cがミズリー州で墜落事故を起こしたのをきっかけに、米軍はすべてのF15の飛行を停止し、点検を実施しました。一部に機体の亀裂が見つかるなど、同機の老朽化と欠陥が問題となっています。
(「しんぶん赤旗」2008.01.10)  

【参考記事】
 米軍戦闘機の墜落事故の影響などのため、当初予定だった空自小松基地(石川県)での訓練などが見送られ、共同訓練は2回続けて百里基地で行われることに・・・日米共同訓練 戦闘機の部品落下(asahi.com)
 米空軍嘉手納基地は10日午前、2007年11月28日から主要構造材の欠陥で飛行停止している同基地所属のF15戦闘機50数機のうち、点検を終えた39機について、米太平洋空軍の指示を受けて14日から飛行を再開すると発表・・・F15飛行14日に再開 事故原因触れず(琉球新報)
 米空軍が米本土でのF15戦闘機の墜落事故を受け、同機の飛行を停止し点検作業を進めている問題で、沖縄・嘉手納基地に所属するF15二機に、墜落事故の原因と推定されている構造材の亀裂が見つかっていたことが・・・F15 2機に亀裂/米本土墜落事故うけ点検中(しんぶん赤旗)

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