日本共産党茨城北部地区委員会                                   

「学者の意見聞く」  霞ヶ浦導水事業で知事 山中県議に

 霞ヶ浦導水事業の那珂川取水口(水戸市)建設に反対している漁協から調査を委託された「魚類・生態系評価委員会」の学者が、霞ヶ浦の水質悪化の危険性を指摘していることについて、茨城県の橋本昌知事は9月24日の県議会予算特別委員会で、学者から意見を聞く考えがあることを表明しました。日本共産党の山中たい子議員の質問に答えたもの。

 この危険性を指適しているのは高村義親・茨城大学名誉教授。国交省が公表しているデータを分析した高村氏は、「那珂川は霞ヶ浦に比べて全窒素で1.6倍、硝酸態窒素で6倍と高い。硝酸態窒素はアオコ増殖の栄養素であり、那珂川からの導水は霞ヶ浦の富栄養化をさらに促進し、水質悪化させる」としています。
 山中議員は「国は『霞ヶ浦の水を希釈すれば浄化できる』というが、流れのある河川水を停滞した霞ヶ浦に導入すればアオコ発生を促進させる」とのべ、事業中止を迫りました。
(「しんぶん赤旗」08年9月25日)

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