日本共産党茨城北部地区委員会                                   

よみがえれ霞ヶ浦
土浦でシンポジウム 国強行の導水を検証


 「霞ケ浦元気シンポジウム〜よみがえれ水と生きもの」と題したシンポジウムが4月18日、茨城県土浦市内で開かれました。
 国が強行している霞ヶ浦導水事業で生態系の失われた霞ヶ浦を元気にすることができるかどうかを検証しようと、同シンポ実行委員会が主催し、会場いっぱいの300人余が参加しました。
 同事業の那珂川取水口(水戸市)建設差し止め訴訟を起こした那珂川漁協の君島恭一組合長が来賓あいさつしました。
 基調講演した嶋津暉之氏(水資源開発問題全国連絡会)は、工業用水などの開発を目的に1970年代初頭に始まった霞ヶ浦開発事業による水門閉鎖で霞ヶ浦の水質が急速に悪化したと指摘。「水余り」や必要の無い水源開発が高い水道料金につながっている実態を告発し、霞ヶ浦開発の影響を緩和する方策の検討を提起しました。
 報告者の浜田篤信氏(霞ヶ浦導水事業を考える県民会議)も霞ヶ浦開発事業に言及。「事業評価がいまだにおこなわれていない」と批判し、「原点に立ち返った議論が必要だ」と強調。高村義親氏(茨城大学名誉教授)は霞ヶ浦導水事業で那珂川、利根川から導水しても霞ヶ浦の浄化につながらないことを詳しく論じました。

(「しんぶん赤旗」09年4月19日)

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