日本共産党茨城北部地区委員会                                   

「漁業資源や清流守れ」  那珂川アユ裁判 審尋
 
 茨城、栃木両県の関係漁協が霞ヶ浦導水事業の那珂川取水口(水戸市)の建設差し止めの仮処分を申し立てている裁判(那珂川アユ裁判)の第一回審尋が四月三十日、水戸地裁で開かれました。

 事業主体の国側からは同事業の正当性を主張し、「公益に大いに資する」とした意見書が提出されました。一方、漁協側の那珂川アユ裁判弁護団は「取水口建設工事そのものが漁業権侵害だ」と指摘し、早期仮処分の決定を求めた準備書面を提出。また、漁具の撤去などを漁協に要請しないよう求めました。

 那珂川漁協の君島恭一組合長と栃木県那珂川漁連の金子清次会長が漁業資源や清流を守る立場から取水口建設に反対する意見を陳述しました。

 審尋終了後の報告集会で、漁協側弁護団の谷萩陽一弁護士は法定内外でのたたかいの重要性を力説。各漁協の組合長が次々と発言し、「那珂川のアユと水をなんとしても守りたい」「裁判に勝利するまでがんばりたい」などと決意を語りました。
(「しんぶん赤旗」08年5月1日)

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