日本共産党茨城北部地区委員会                                   

東海原電 給水ポンプ弁棒破断事故

「原電は安全対策を」 党茨城県議団が申し入れ

 東海村の日本原電東海第ニ発電所(沸騰水型軽水炉、出力110万`h)の原子炉に給水するポンプの弁棒下部が破断したトラブルで、日本共産党県議団、同東海村議団、「県原発を考える会」は2005年8月26日、日本原電にたいして安全対策を申し入れました。
 このトラブルは8月10日に起きたもの。原子炉に給水する電動駆動原子炉給水ポンプB系の出口弁が正常に作動しなかったため、原子炉を手動停止して点検したところ、弁棒の下部が破断していたことが判明。同時に、同ポンプA系の出口弁にもB系弁破断部と同じような場所に傷がついていたこともわかりました。トラブル時、同発電所は四月からの定期検査が終了し、原子炉を起動していました。
 申し入れには大内久美子、山中たい子の両茨城県議、永井一郎、大名美恵子の両東海村議、川崎あつ子衆院茨城4区予定候補、「茨城県原発を考える会」の中村敏夫会長らが参加。「弁棒破断の原因究明、安全性が確保されない限り、運転を再開しないこと」などを求めました。
 原電側は「いつ破断したのか調査している。徹底的に原因を究明し、適切な対策をとっていきたい」と繰り返しました。(2005.8.27「しんぶん赤旗」)
 


2005年8月26日                    
日本原子力発電東海第二発電所
  所長  青 柳 雅 夫 様
日本共産党茨城県議会議員      
大内久美子
山中   泰子
                     日本共産党東海村委員会          
                              川崎   篤子
                       日本共産党東海村議会議員       
                              永井   一郎
                              大名美恵子
                   茨城県原発を考える会              
                     中村   敏夫
                              佐藤   利彦
                              関田   正光
給水ポンプ弁棒破断事故に関する申し入れ書

 8月10日14時20分頃、第21回定検中に発生した給水ポンプ弁棒破断事故に関し、下記のとおり申し入れます。
 この装置は復水器で精製された水を原子炉炉心に戻す装置であり、原子炉機能上、最も重要な経路です。予備ポンプであってもその安全性は完全に確保されなければ、複合事故が発生した場合、過酷事故に発展するおそれが十分に考えられます。
 私たちは、この事故の重大性に鑑み、貴社に対し厳重な処置を求めるものであります。

                                                            記

1. Bポンプ予備機の弁棒破断と、Aポンプ予備機の弁棒破損の原因については、徹底的な原因究明を行うこと。2台の予備ポンプで同時に破損が発見されたことは重大である。
2. 抜本的な対策を確立すること。
  原因究明の結果にもよるが、将来にわたりこの種の事故が再発しないよう、万全対策を行うこと。
3. 対策が確立された場合、確認試験を行いその安全性を証明すること。
4. たとえ炉停止が長期化しても、この経路について完全な安全性が確保されない限り、二号機の運転を再開しないこと。
以上

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