「水害心配」-沿岸住民。村議団が新川河口の砂除去を知事に申し入れ
常陸那珂港建設に伴う潮流の変化で、東海村を流れる新川の河口付近に砂が大量に堆
新川河口付近の砂(上流から撮影。後に見えるのは常陸那珂火発) |
積(たいせき)しています。この問題で日本共産党村議団は05年9月28日、橋本昌知事あてに「水害が予想され、住民の不安も増大している」として、河口をふさいでいる砂の除去、砂の回り込みを防ぐ堤防の建設変更を申し入れました。
申し入れには永井一郎、大名美恵子の両村議が出席。大内久美子、山中たい子の両県議が同席しました。
永井村議らは、常陸那珂港建設に当たって県が「導流提を設置することで、沿岸漂砂の大部分を阻止する」との「見解」を出していたと指摘。「県の『見解』と現状はまったく違って砂が大量に堆積している。大雨時には流れがせき止められ、上流部分で水害の恐れもある。県は『見解』に責任をもつべきではないか」と迫りました。
左から大名村議、永井村議、大内県議、山中県議 |
対応した港湾、河川の両課は、県が出した「見解」の誤りを事実上認め、「砂の量を調査・確認して検討し、適正に対応したい」と答えました。
常陸那珂港は北ふ頭が完成し、供用開始されていますが、入港船舶数はごくわずか。県も「稼働率が低い」(港湾課)と認めざるをえない状況で、県民から「ムダな大型公共事業の典型」と指摘されています。新川はその北ふ頭北側の太平洋に流れ込んでいます。(2005.9.29「しんぶん赤旗」)
|