「人間の未来へ--ダークサイドからの逃走」展を観て 芸術の限界はどこにあるのだろうか。真実と客観性を兼ね備えていても、プロパガンダ的で在れない場合があるようだ。現状の社会で食べて生きて行くためにやむを得ないというのであろうか、はたまた、芸術家の「芸術」のための主張と、理解に自由度を与えているという自らが引いた限界の示し方によるものなのであろうか。 地球上には核の脅威を始め、自己が作り出したものによって自らの生命にすら危機を感じていることや、現今の、自身の「平和」に溺れて世界全体の平和との共存を思考すらできない人々が多く存在する。ことに、日本人にあっては、「みんながそうだから・・・」という判断基準が強いのだとも5月3日の憲法フェスタで再び聴いた。同じ民族としてこのうえない悲しみである。 数々の展示内容物は、理解できないものも多数あったが、いろんなことを提示していると思われる。本ホームページ他でもこれまで紹介されてきたが、ぜひ機会をみつけて多くの人が観に行き、再考してみることを勧めたい。 この展示では、「Dark Side」をよく見ろとしきりに言っているように思えたが、私は、そこからの単なる「Flight」よりも自らの理解と判断での「Fight and Get Out」を自身も含めて願いたいところだ。 本ホームページにおいても、地域的個性とオリジナリティーのさらなる発揮を願うものである。 |
(06.5.3 F) |
「しんぶん赤旗」に掲載された評 → 日刊紙、日曜版 「さくらおばさんの ひとりごと」 日刊「NOCUSる」 |