投 稿
  
日立市のSさんからメールが寄せられました。
それを読んだ日立製作所勤務の方からの感想を掲載します。

 「若者の雇用問題」についての「考え」や「思い」

                                
 (Sさんからのメール) 
 初めてお便りします。
 私は茨城県日立市に住む、S(男)と申します。
 HPの「トピックス」に「若者の雇用悪化・・」とありますが、 私も「若者の雇用問題」についての「考え」や「思い」があり、メールを書きました。

 「若者の雇用問題」の話になると皆「企業や社会」を批判しますが はたして・・・それだけでしょうか? 私は「若者側」そして育てた「親側」にも責任があると思いますし 「夢や希望が持てない社会」とよく言われますが、 私はこの表現には「 ? 」だと思うのです。

 どんな悪環境になっても、どんなにドン底まで落ちてもどんなに成果が悪くても、自分が信じた道を突き進み、必ず成し遂げてみせる!と、思う心が「夢や希望」又は「 信念 」だと私は思います。
 今の若者の中で「自分が目指す道」を決めている者はいったい・・何パーセント位なのでしょう?やりたい事もなく、ただ何処でも良いから会社に入るかなぁ〜・・と思っている奴に私は仕事をしてほしくないのです。

 夢や希望はそう簡単に見つからないと、言う人もいますが、親からの支援で、「高校」「大学」と出してもらいそれでも「夢や希望」が見つけられないのは・・ナゼ?でしょう。ハッキリ言ってしまえば「甘え」なんです。
 親側に対しても言いたい事があります。こんな話がありました・・。
 ある五才の子供が、パソコンで「絵」を書きました。それを見た親が「へ〜ぇ!パソコンは絵が描けるんだぁ!凄いね〜!」と言ったそうです・・・。表現からすると、パソコンで絵を描いた子供ではなく、パソコンが凄いのだそうです・・・変ですよね?
 パソコンを使って絵を描いた子供をほめるべきで、「凄いね〜ぇ!○○ちゃんはパソコンが使えるんだぁ!絵も上手だね!凄いねぇ!!」と、ほめて上げるのが本当ではないでしょうか!もし・・このような事が続けばきっと子供は、やる気を無くしていくでしょう。

 大げさじゃないの?・・と思うかも知れませんが、子供は凄く敏感です、少しずつ蓄積して行くに違いありません。こんな親に育てられれば、無気力な人間にもなるでしょうしそんな若者だから会社・・仕事が見つからないのでしょう。
 あと、「汚れるのが嫌い」「上司・先輩が怒るからイヤだ」なんて言っている奴は、ほとほとイヤになります。
 私の会社でも、一日で出勤しなくなった者もいますし・・。そんな若者やそれを育てた親が、私は一番悪いのだと思うのです。この資源のない「 日本 」では自分を自分で叱咤激励し、己の能力を高められない人間は申し訳ないが必要無い・・・と思われても仕方がないのではないでしょうか!何しろ「 人が資源 」の国なのですから

 確かに、夢・希望・信念を高く持ち己を磨いている若者には、手をさしのべる事には大賛成です。でも一部の無気力・・・無能な者まで助けてやるべきでは無いと思います。人生をより良く暮らす事は「 自分との戦い 」なのですから。

 書きたい事は、まだまだありますがこの辺にしておきます。
 若者に対しての批判ばかり書きましたが本当は、もっと頑張って頑張ってほしいと深く思っているのです。
  私もまだまだ若い(36歳)つもりです(笑!)。若者と一緒に自分を高めて生きたいと思っています。では、失礼します。


 働きたくても働けない現実があるのでは
                        
 
       (日製労働者からの返信) 
 日製に働く者です。
 メールを読ませていただきましたので、わたしの思うところを述べたいと思います。

 まず、若者の雇用については、正規に働きたくても働けない現実があると思います。文部科学省の調査によると、今年の、大学・高校を卒業した人たちの就職率がいずれも過去最低となったとのことです。
 決して働きたくないわけではないと思います。むしろ、不況・リストラでの家庭の事情から考えれば、卒業後にすぐ働きたいという生徒・学生は多いのではないでしょうか。しかし、求人数があまりに少ないため就職できない、その結果がアルバイトやフリーターとなり、真面目に働いていないように見えたりするのではないでしょうか。キチンとした働き口がないのは、若者にとってだけでなく日本の将来にとっても重大な問題で、これは政治や企業の責任ですね。(日立市の求人状況は絶望的のようです)

 「どんな環境でもガンバル」「成果が悪くても、必ず成し遂げてみせる!」これは、なかなか厳しいものですね。会社でも、若者は「能力主義」「成果主義」のもとで、同じように叱咤されてエンドレスとも思えるノルマを課せられて長時間労働を強いられています。
 また、職場には、正規社員以外に若い外注社員、派遣社員などの人がたくさん働いています。同じ仕事以上のことをしても給料は7割とか5割とかです。こういう中でも、若者たちは「がんばって」います、と思います。むしろ、わたしなどの中高年から見ると、「何のためにそこまで」と気の毒になってしまうくらいです。

 親、子どもの問題は深刻であることは、一致できます。ただ、それを家庭や親子だけの問題にしては解決が進まないのではないでしょうか。何故、親も子もこんなふうになってしまったのかを考える意味でも。日本共産党は、これらを以前から深刻に捉え、家庭・地域。社会・政治含めた解決方法を提案しています。今年11月に開催予定の党大会の議案書でも大きく取り上げています。

 今の社会は、若者にとって希望や夢が持ちずらい社会であることは一致できる、と思います。日本共産党は政党ですから、若者が働きやすい、希望のもてる社会の実現のために政治・社会の問題を明らかにして、それを解決する立場で提案し活動しています。
 Sさんが言われる「 若者に対しての批判ばかり書きましたが、 本当は、もっと頑張って頑張ってほしいと深く思っているのです。」「 若者と一緒に自分を高めて生きたいと思っています。」はまったく同感です。わたしも職場で若者と一緒に仕事をし、酒も飲みながら、時には、激励や叱責して、技術者・人間として若者が少しでも成長できるよう微力を尽くしています。おたがいにがんばりましょう。

*総選挙のため、年明けに延期(当サイト管理人注)