日本共産党茨城北部地区委員会                                   


日立駅前の原子力タービン 日立製作所に従属した日立市政を象徴

 2003年11月14日の「朝日新聞茨城版」に載った原子力発電用蒸気タービンを、日立駅前のモニュメントとして設置する記事は私にとって大きな衝撃であった。これは1985年頃に日製の日立事業所で試作した直径5.4m、重さ40トンの原子力発電用蒸気タービンを、日立市の象徴として整備中の日立駅前広場の中央に設置しようとするものであった。しかもモニュメント設置費用2,100万円もの市税を投じるというのだ。
私は以下の理由で日立市長宛手紙、及び市の建設委のアンケートで設置反対を訴えた。
 一、原子力発電は脱原発の世界潮流の中で、今や過去の遺物であり、これを誇示する様な事は時代に逆行している。この様なモニュメントを設置したら、世界中から日立市民の良識が疑われる。
 二、私企業の広告宣伝に利用されてはならない。日立市が企業城下町と言われども、市政は中立、公正であるべきである。(憲法一五条二項の全ての公務員は全体の奉仕者であって、一部への奉仕者ではないに反する)
 三、市民の意見が全く反映されていない。一般市民の知らない所で計画が進められており、計画決定後に初めて公表している。
 四、核兵器廃絶平和都市宣言の日立市駅前には平和の鐘で十分であり、狭い駅前スペースを交通渋滞の解消に重点的に振り向けるべきである。
 五、モニュメント設置費2,100万円は、税金の使い途として適正な駅のバリアフリー等の整備費に当てるべきである。
 以上、日立電鉄線廃止にも共通して言えるが、日製の横暴と日立市政の従属体質から来る無責任さを象徴したものと思う。 (助川町一市民)

日本共産党日立金沢後援会ニュース(2004 年10月24 日)より
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