2005年3月19日(金)「しんぶん赤旗」より
日立製作所調査を約束
「偽装請負」疑惑 大門議員に厚労相 (参院予算委)
日本共産党の大門実紀史参院議員は17日の参院予算委員会で、製造業の労働現場で横行する違法な「偽装請負」問題を取り上げ、日立製作所日立事業所(茨城県日立市)で起きた労働者の死亡事故を例に政府の姿勢をただしました。
偽装請負は、業務を一括請負しながら、実際には請負元の労働者が請負先から直接指揮命令を受けるもので、労働者派遣法に違反します。
日立の死亡事故は昨年9月末、発電機の性能試験中に起こった火災事故で38歳の男性が死亡、23歳の男性がやけどで重傷を負いました。
大門議員は、二人とも業務請負業界最大手のクリスタルグループ系の別々の企業の社員だとして、日立の報告書などをもとに、「現場には指揮命令者がいなければならないのに請負会社からは誰も来ていない。偽装請負の可能性が濃い」と指摘。「請負業者だけが責任を取るとなると、日立の責任が不問になる。すでに事故から半年がたっているが、きちんと調査すべきだ」と迫りました。
尾辻厚生労働大臣は「所管の日立労働基準監督署から、どういう調査をしているか、きっちり報告をきく」と答弁しました。
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