日本共産党茨城北部地区委員会                                   

百里基地  米軍訓練移転反対を!

                   党茨城県議団が県知事に申し入れ


 在日米軍再編で米軍嘉手納基地のF15戦闘機の訓練移転先に航空自衛隊百里基地−茨城県小川町−の名があがっている問題で、日本共産党茨城県委員会と同県議団は2日、橋本昌知事に対して米軍の訓練移転に反対するよう申し入れました。
 「申し入れ書」は、現在でも同基地周辺住民が戦闘機の爆音に苦しめられている実態を紹介。新たな米軍の訓練受け入れについて▽米軍と自衛隊の一体化が強まる▽墜落による大惨事や米軍犯罪が懸念される▽騒音被害の拡大と基地機能の強化につながる−−などと指摘。同知事が訓練受け入れ反対を表明するよう求めています。

 申し入れには大内久美子、山中たい子の両県議、田谷武夫県副委員長、高原努・東部地区委員長、菊池昇悦・大洗町議らが出席しました。
 応対した小野瀬武康政策審議監は「本県にとって大変重要な問題」との認識を示した上で、「申し入れの趣旨は知事に伝える」とのべました。地元小川町の伊能淑郎町長が「絶対反対」を表明していることについて、小野瀬氏は「コメントできない」としました。(05・11・3「しんぶん赤旗」より) 

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2005年11月2日                            
茨城県知事 橋本 昌殿
日本共産党茨城県委員会                
委員長        関戸 秀子
                   日本共産党茨城県議会議員団          
県議会議員 大内久美子
県議会議員   山中 泰子

百里基地への米軍F15訓練移転に関する申し入れ

 在日米軍の再編構想で米軍嘉手納基地のF15戦闘機の訓練移転先に航空自衛隊百里基地が含まれていることが明らかになりました。
 百里基地はすでに日米地位協定に基づく日米共同使用基地となっており、新たな訓練の受け入れは、米軍との一体化を一段と強化するものです。
 この間、百里基地の訓練は激しさを増し、04年度の飛行回数は23,045回と前年度より4,600回増加しています。騒音も環境基準を超えるひどさで、騒音の高さでは嘉手納、厚木などと並ぶ全国ワースト3の基地となっています。住民は日常的に戦闘機の爆音に苦しめられています。米軍機の訓練受け入れは、住民にいっそうの騒音被害を強いることになります。さらに周辺には、原子力施設や鹿島工業地帯が立地しており、墜落による大惨事も懸念されます。また、米軍には住民の生活や権利を無視した治外法権的特権が認めらており、米軍犯罪も心配されます。
 県が推進している、新滑走路を建設し、民間旅客機の乗り入れをはかる民間共用化とも相容れないものです。
 在日米軍の再編にあたっては、本県を含む14都道県の知事で構成する渉外知事会が「情報提供」「事前の関係自治体の意見聴取」を要請していました。それにもかかわらず、事前になんら説明もなく発表されたことは、関係自治体の意思を踏みにじるものといわなければなりません。
 10月31日に東京防衛施設局から説明をうけた小川町長は百里基地への移転に反対の意思を示しています。
 知事においては、騒音被害の拡大と基地の機能強化につながる百里基地への米軍F15訓練移転には受け入れ反対を表明するよう強く求めるものです。
以上

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