「アユ保護に心配りない」 那珂川取水口建設
漁業者が建設差し止め仮処分申し立て |
「漁業者を無視した取水口建設はやめろ」。霞ヶ浦導水事業者の那珂川取水口の建設差し止めを求める仮処分を水戸地裁に申し立てた茨城県内の那珂川、那珂川第一、緒川の三漁協と栃木県那珂川漁連は3月27日、水戸市中心街でパレードをおこない、建設予定地では集会を開くなど多彩な行動を取り組みました。
行動には各漁協の組合員、弁護団、支援者など約250人が参加。仮処分の申し立て書提出に先立つ集会で那珂川漁協の君島恭一組合長は「一方的な着工通告は漁業権を無視したものだ。国交省の横暴とたたかう」と決意を述べました。
申し立て後、那珂川河畔の建設予定地で開かれた集会には、「漁業者無視の取水口はヤメロ!」などの横断幕を掲げボート約30艘(そう)が水上に集結。栃木県那珂川漁連の金子清次会長が「国交省にはアユを始めとした魚類保護に心配りがない。アユが元気にそ上できる那珂川を守りたい」と訴えました。
支援団体の各代表は「漁業者と力を合わせてたたかえる。こんなうれしいことはない」(霞ヶ浦導水事業を考える県民の会議)、「漁業権を踏みにじる態度は"悪代官"と同じ。県も"共犯者"だ」(茨城共同運動)とエールを送りました。
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