日本共産党茨城北部地区委員会                                   

 11月8日に開催された日本共産党演説会での大曽根勝正・日立市議による根本陽一さんの人柄紹介と、根本陽一さんの訴えをご紹介します。

 おいしい学校給食の実現に道をひらいた根本陽一さん 
大曽根 勝正(日立市議会議員)

 2004年11月に日立市と十王町が合併し2年がたちました。私が日本共産党会派の代表になりましたが、議員活動は、根本議員のほうが私より先輩で、現在7期26年の大ベテラン。試されずみの政治家です。2年間いっしょに議会活動してきて、「すごいなー」と感心したこといくつもあります。そのなかのひとつを紹介します。
 合併して最初の議会、2004年12月の議会は旧十王町から14人の議員が参加し、総勢45人でした。ところが旧十王町議で一般質問に立ったのは根本議員だけでした。まさに旧十王町を代表したような形でした。そのなかで、根本議員は学校給食の問題をとりあげました。旧十王町の学校給食は、揚げ物、焼き物、みんな手づくりで「おいしい」と、合併協議会で有識者から指摘があったということです。それにたいし、日立市は、財政力は旧十王町とくらべてはるかに高いのに、子どもたちの学校給食は劣っていました。企業議員、保守会派、公明党が、「学校給食も行革の対象」と言って、「調理員を減らせ、パート化せよ」、「委託できるものは委託せよ」と迫ってきたからです。
 根本議員の質問がきっかけになり、現在、南高野町に建設中の南部共同調理場に、揚げ物器、焼き物器の導入が決まりました。いずれ北部調理場にも導入されるでしょう。「小中学生1万7千人に、おいしい学校給食を」−−最初の質問でこれだけの大きな成果をかちとった実力のある政治家です。
 選挙になると、公明党などは「共産党はいいこというが、力がない」という攻撃を繰返しますが、増税でも負担増でも、自民、民主といっしょに賛成しています。これではくらしは守れません。共産党の躍進が求められています。県議選投票日まで一ヶ月です。市議団も全力でがんばります。根本陽一さんへのご支援をどうぞよろしくお願いします。
 

 くらしや福祉の向上を願うみなさんの声を県政に届けます
 
根本 陽一 (茨城県議選 日立市区 予定候補)    

 私は、悪政をおし進める自民党、増税の旗振り役の公明党、大企業と一体の民主党、この現職5人の壁に風穴を開け、みなさんの暮らし・福祉の声、働く仲間の思い、街づくりの願いを県政に届けるために全力を尽くします。
 
 私は、農業を営みながら、合併前の十王町議会議員を7期つとめてきました。この間、学校給食の充実*1や学童クラブなどの実現に力を尽くし、合併にあたっては日立市が乳幼児医療費の助成を6歳未満児まで拡大することに道を開きました。合併後の議会では、学校給食に茨城県産の食材を取り入れるよう働きかけ、建設中の調理場に手作りのための揚げ物器・焼き物器の設置を図りました。
 私は、みなさんの願いの実現に活動してきた26年間の議員経験を活かして、今度は、みなさんのお力をいただきながら県政の場で思う存分働きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 私ども日本共産党日立市議団が実施してきたアンケート調査では、最近の暮らし向きについて「悪くなった」とこたえる人が67%。圧倒的多数が暮らし向きは悪くなったと答えています。60代の女性は「年金生活となって身のあわれを痛感しています。せっせと定年までがんばってきましたが、生きることへの不安が大きいです」と書いています。
 今年6月に高齢者への住民税増税がありました。市から送られてきた納税通知書の金額に驚いて「これはなんだ?!」との問い合わせや怒りの声が市役所に押し寄せました。庶民のくらしを苦しめる負担増はこれにとどまらないのです。来年1月には、また所得税が増税となり、そして、6月には再び住民税の増税が待っています。これが国保料や介護保険料につながり雪だるまがころがるように大きくなってしまうのです。この大増税は、公明党が旗振り役となって政府がすすめてきたものです。今度は安倍政権が引き継ぎ、消費税も増税しようとしています。 みなさん。いまこそご一緒に、増税やめろ、暮らしを守れ、の声を大きく上げていこうではありませんか。

 県議会でも日立市議会でもこの大増税の条例制定に反対したのは、日本共産党だけであります。
 介護度の低い方から車イスや介護ベットが取り上げられる。障害が重い人ほど負担が多くなるなど社会的に弱い人たちを苦しめる政治も続いています。
 私・根本陽一は、格差と貧困が広がるこうした政治に反対し、くらしや福祉の向上を願うみなさんの声を県政に届けます。
 
 みなさんいま、いっしょ懸命働いても苦しい生活から抜け出せない、いわゆる「ワーキングプア」が社会問題になっています。若者がこのような状況に置かれているのは、急速に増えた派遣や請負などの雇用のあり方に問題があります。
 一昨年九月、日立製作所日立事業所で、発電機試験中に爆発火災が発生し、大手の人材派遣会社・クリスタル系の派遣社員の方2人が死傷するという痛ましい労働災害がありました。
 私は、日本共産党の大門みきし参院議員らとともに茨城労働局と日立労基署にたいし「偽装請負の疑いがある」として、事故原因の徹底解明、被災者への万全の補償、職場の安全見直し」を要求しました。その結果、日立労基署は「事故の責任は日立製作所にある」と認め、日立を労働安全衛生法違反で書類送検しました。さらに、大門みきし参院議員の国会質問によって国は、「偽装請負であった」ことを正式に認めました。*2

 大企業は利益追求のために正社員を大幅に削減し、代わりに、安い経費で使うことができ、使い捨てのできる派遣などの非正規社員を増やしてきました。日本共産党はこうした問題を国会や地方議会でとりあげ改善を求めてきました。先日の国会では、日本共産党の市田書記局長が「一見、華やかに見える製造業の現場で劣悪な労働条件がある」と指摘し、安倍首相は「ワーキングプアを前提に生産が確立されているなら、たいへんな問題だ」と認めました。私も、派遣で働いている方からの相談を受け、今年三月の日立市議会で非正規雇用の問題を取り上げ、市に実態の調査を約束させました。*3
 みなさん。このような働くものの声を政治に反映することは、大企業言いなりの自民や公明、大企業と一体の民主党にはできません。私・日本共産党の根本陽一は、働く仲間のみなさんの思いを県政に届け、そして、国会議員とも連携して、人間らしく誇りをもって働ける環境づくりに力を尽くします。

 みなさん。私ども市議団のアンケート調査で「日立市の自慢できるところはなんですか」との設問に、「何もない」と答えた方が半分います。その中で自慢できるところとして「自然環境あふれるまち」を選んだ人は比較的多くいますが、一方「工業のまち」を選んだ人が4年前の調査のときより半減しています。市民は、日立市をものづくりの「工業のまち」としての誇りがなくなってきている残念な思いを持ちます。日立市は、日立製作所と共に栄えてきた街であり、市民との共存が大切にされなければなりません。まちづくりにとっての社会的責任のあり方が問われていると思います。低賃金のもとでの購買力の低下し、中小企業には仕事がまわらない。下請け単価切り下げなど中小商工業者の営業不振にもつながっています。私は、まちを寂れさせてきた責任を大企業に求めるとともに、県には、中小企業、商店街の支援をつよめることを要求し、うるおいのある街づくりに向け力を尽くします。
 
 みなさん。人口が減り続けるこの日立市では、子育ても老後も安心して住み続けられるまちづくりが課題です。また青年が希望を持って働ける社会、農業や中小商工業の現場でも働くことに意欲がもてる政治が強く求められています。ところがみなさん。いま、茨城県議会では日本共産党以外の会派が、オール与党となって、県民の暮らしや福祉充実の願いには耳を貸さず、常陸那珂港港建設などの大型開発にばく大なお金をつぎ込んでいます。9月の県議会では、住宅供給公社などへの695億円もの税金投入を決めました*4。県は、常陸那珂港ができれば企業が来て人が増えると見込んで土地を買いあさり、大量の住宅団地を造成して借金だけが残ったのです。完成した北埠頭には船がさっぱり入らない。にもかかわらず、中央埠頭にさらに3千億円以上を投入する。この港湾建設で海岸の砂がなくなってしまうという自然の破壊もすすんでいます。

 みなさん。このような見通しのないムダな開発行政は見直し、みなさんの納めた税金は、県民の暮らしを支えることに振り向けるべきではないでしょうか。「年金は下がる一方だが、税金は上がり、医療費もばかにならない。これからどうして暮らしていけばいいのか」との切実な声に県政は応えるべきです*5。私は先日、日本共産党県議団とともに県に対して、来年度の予算要望*6をしました。国の悪政の中で困難さを増している県民の暮らしを守れ。高齢者や障害者の福祉を後退させるな。中小商工業の活気を取り戻すあらゆる努力を払うことを求めました。そのなかで私は、派遣・請負などの非正規雇用の実態の調査と青年が気軽に雇用相談ができる場の設置を要求しました。
 
 みなさん。いま県議会の日本共産党議席は2つです。自民、公明も民主もオール与党の県議会のなかに、ムダ遣いをきびしくチェックし、暮らしの声を届ける日本共産党の議席が増えることは、県政を変える確かな保証です。
 日立市選挙区でも、長いこと自民2、民主2、公明1が議席をしめてきました。その結果は、まちの活力も私たちの暮らしも良くなるどころか悪くなるいっぽうではないでしょうか。
 みなさん。ご一緒に県民の暮らしを守り、まちに活力を生みだす県政に、この日立市から変えて行こうではありませんか。みなさんのお力添えを心からお願いいたしまして私の訴えとさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  

*1 学校給食改善を提案・・・日立市議会で
  「おいしい学校給食を」・・・十王町議時代から
*2 火災死亡事故・・・・・・茨城労働局、日立労基署 徹底調査を約束
*3 働く仲間の思いを県政に届けたい
   −参議院 偽装請負問題での市田質問を聞き思い新たに−
*4 県住宅供給・土地開発公社の借金穴埋めに695億円の税金投入
*5 茨城県政と県議会 問題点はどこに
*6 茨城県委員会、県議団が「2007年度予算編成重点要望書」を提出

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